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お経
お経は仏教の教えを書き記したものです。お経についての註釈である「論」や修行者の守るべき戒律や方法である「律」とあわせて「三蔵」と呼ばれます。
お釈迦様の死後、その教えは何度か弟子たちが集まって(「結集」といいます)まとめられました。この頃の経典が阿含経や法句経といわれています。
その後、大乗仏教が生まれ、般若経、華厳経、法華経(妙法蓮華経)、浄土三部経(無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経)などが作られました。もっとも、オリジナルのお経は当然インドのサンスクリット語で書かれたわけであり、日本で見るお経はそれが中国に伝わって漢文に翻訳されたものということになります(一部サンスクリット語のものが日本にも伝わってます。また、観無量寿経のようにサンスクリット語のものが見つかってないものもあります)。お経の漢訳をした有名な方として、4-5世紀の鳩摩羅什(くまらじゅう)と、西遊記で有名な7世紀の玄奘三蔵がおり、鳩摩羅什以前の漢訳は古訳、鳩摩羅什後玄奘以前のものは旧訳、そして玄奘のものは新訳と呼ばれています。
さらに、インドで密教が生まれると、7-8世紀には「大日経」「金剛頂経」などの密教の経典もつくら、これも中国で漢訳され日本に伝わってきます。
尚、これらの様々なお経や律・論などは、時折時の権力者の命令等で一つにまとめられることがあり、それらは「大蔵経」もしくは「一切経」などと呼ばれています。
中国や日本の仏教の各宗派は、これらの様々な経典の全てを習得するというより、特定の経典に依拠することが多いです。例えば、浄土宗、浄土真宗、時宗は浄土三部経に依拠し、最澄の天台宗や日蓮の法華宗は法華経を正依とし、真言宗は「金剛頂経」を最重視しつつ「大日経」「金剛頂経」を「両部の大経」と読んでいます。これに対し、チベット仏教では、仏教の全ての経典を丸ごと納めるというスタイルを伝承しています。